米メディアが沢村栄治を特集。81年前アメリカに与えた17歳日本人投手の衝撃
伝説の大投手、沢村栄治の日米野球での快投は、初めて日本の野球がアメリカに衝撃を与えた瞬間と言ってもいいだろう。特にルース、ゲーリックら殿堂入りの4打者から奪った4者連続三振は未だに日本だけでなくアメリカでも語り継がれている。
2015/11/21
Getty Images
侍ジャパンで快投した大谷翔平。すでに多くのメジャー関係者が視察をすませている。
第1回日米野球に17歳で参加した沢村
野茂英雄の渡米以来多くの日本人投手がメジャーリーグの舞台で活躍、近年は前田健太や大谷翔平といった日本トップレベルの投手がアメリカの注目を集めるのはもはや当然のことになってきている。
しかし華々しい活躍の一方で「パイオニア」野茂の挑戦、そして最初のメジャーリーガー村上雅則の登場より遥か昔に一人の日本人投手が全米に衝撃を与えたことはだんだんと日本人の記憶から薄れてしまっているのではないだろうか。
MLB公式サイト『MLB.com』内の「Cut4」は「日本の高校生が居並ぶルース、ゲーリック、フォックスを三振にとった時のことを覚えているか?」と題して81年前の今日(現地時間、日本では20日)、1934年日米野球での沢村栄治の活躍を紹介している。
1931年に開催された第1回日米野球の成功を受け、読売新聞社の社長・正力松太郎は34年に第2回日米野球を開催。日本のファンの念願叶い、初来日となったベーブ・ルースを筆頭にルー・ゲーリック、ジミー・フォックス、チャーリー・ゲーリンジャーら将来の殿堂入り選手たちを通算3731勝の大監督コニー・マックが率いる豪華メンバーが来日した。
They won most of the games by a large margin, but on Nov. 20, during a 1-0 affair, a 17-year-old pitcher by the name of Eiji Sawamura did something most people can only dream about in their backyards as a kid.
彼らはほとんどの試合に大差で勝利したが、11月20日の試合だけは1-0と僅差の勝利だった。17歳の投手、沢村栄治はほとんどの人々が裏庭で子どもの頃に夢見ているだけだったことをやってのけたのだ。