【プレミア12】救援防御率4点台。「勝利の方程式」をつくれなかった侍ジャパン【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
新設された国際大会「プレミア12」で優勝を目指した日本は、結局3位に終わった。
2015/11/22
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中継ぎのエース、絶対的な抑えの不在が響く
投手陣を振り返る。
投手陣は出来、不出来がはっきりと表れた。
先発投手の防御率は1.58、素晴らしい活躍をした大谷翔平をはじめ、前田健太、武田翔太は安定感のある投球をした。
しかし救援投手は4.50。リリーフ陣が安定感に欠き、終盤に試合がもつれた。
小久保監督は、最初の登板で調子が悪かった投手には必ず再チャレンジの機会を与えた。自信を喪失させたままチームに帰したくないという配慮があったからだろう。
その起用に応えた投手もいたが、松井裕樹のように、応えられなかった投手もいた。その一方で、ほぼ完ぺきな救援をした牧田和久や山崎康晃の登板機会が少なかったのも目に付く。
トータルでは70回を投げて59被安打、防御率は2.83。終盤の投手陣編成には、WBCに向けて課題が残ったのではないだろうか。