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髙橋光成よりも…荒井監督が明かす前橋育英史上最高のエースピッチャーとは?

2022/06/21

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産経新聞社



高校野球 最新情報

 いよいよ全国各地で甲子園予選がスタート。群馬県でも7月9日から熾烈な出場争いが繰り広げられる。2013年に全国制覇を成し遂げ、甲子園常連校にも数えられる、荒井直樹監督率いる前橋育英高校は今年も甲子園出場が期待されている。6月21日に発売となる『凡事徹底 前橋育英高校野球部で教え続けていること』(田中夕子構成)から内容を一部抜粋して公開する。

 

 

前橋育英史上ナンバーワンのエースピッチャー

 打順は入れ替え、組み替えることもあるが、「エース」はこの選手で行くと決めたらそのままで行く。3アウトチェンジで必ずしも一番打者が先頭打者になるわけではないのと異なり、三者凡退でも、大量得点の後でも、守備になれば交代しない限り必ずピッチャーはマウンドに向かう。どんな状況でも「コイツで打たれたならば仕方ない」。エースとはその信頼を託す存在でもあるからだ。
 
 エースの条件とは何か。
 
 誰よりも一生懸命、人が見ている場所だけでなく、誰も見ていない場所でも練習する。しかも誰かを誘ってではなく、自分一人でもコツコツやるべき努力を重ねる。そして、結果も出す。それが私の描く「エース」の姿だ。

 人に見てもらう、評価されるためにアピールするのではなく、自分のため、チームが勝つために努力を重ねることをいとわない。だから周囲は「コイツで打たれたなら仕方ない」と納得できる。それは高校野球に限らず、プロや社会人でも同じ。振り返れば、「エース」と呼ばれる選手はいつも共通する凄みがあり、その背景には重ねた努力があった。

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