2015年社会人野球で輝いた選手12名を表彰。最多勝利投手賞は7勝、東北楽天入団の石橋に【横尾弘一のプロにつながる社会人野球】
社会人野球の2015年シーズンを締めくくる社会人野球表彰式が、12月9日に開催された。
2015/12/15
グランドスラム
来年は3月9日から社会人野球はスタート
外野手は、年間打率.442で首位打者賞を獲得した山田敏貴(JX-ENEOS)をまず選出。続いて、年間2位タイとなる30安打を放ち、都市対抗で首位打者賞の上西主起(日本生命)が選ばれた。残る1枠は、市原一樹(三菱重工広島)、赤嶺 慎(NTT西日本)、土井翔平(大阪ガス)の3人で評価が分かれたが、市原の年間2位となる9盗塁に注目。リードオフとして、19年ぶりの都市対抗4強進出への貢献度も加味されて選出が決まった。
そして、指名打者は高橋英嗣(日本生命)。四番打者として夏秋連覇を達成した強力打線を牽引し、最多打点賞となる18打点をマーク。ともに優秀選手賞を獲得するなど、二大大会制覇に大きく貢献したことが評価された。
なお、最多勝利投手賞は、惜しくもベストナインを逃した石橋が7勝で獲得。最優秀防御率賞は、同賞史上最高の0.40をマークした浜崎浩大(NTT西日本)の手に。また、先に書いたように、首位打者賞は打率.442の山田、最多打点賞は18打点の高橋。最多本塁打賞は、規定の6本塁打をマークした選手がおらず、該当者なしだった。
シーズン通した活躍が評価された藤井は、「現状に満足することなく、来季も1試合ずつしっかりと投げる。その結果として今年のように二大大会で優勝し、またベストナインを獲れれば嬉しい」と充実感のある表情で語る。東北楽天からドラフト5位指名された石橋は、「プロでも強気の投球を見せる。それで新人王に近づければ」と決意を表明した。
31歳で念願の初受賞となった高橋は「安心してください。来年も受賞しますよ」と会場を沸かせる。互いの健闘を称え、なごやかな時間が過ぎると、参加した選手たちは早くも来季を視野に表情を引き締めた。
2016年の社会人野球は、3月9日の東京スポニチ大会で幕を開ける。