プロ入りせずとも記憶に残る…夏の甲子園で輝きを放った選手6人|全国高校野球選手権大会
2023/08/24
産経新聞社
近田拓矢(大阪桐蔭)
出身:和歌山県
ポジション:内野手
投打:右投右打
大阪桐蔭の4番として、強烈な打球を飛ばし続けた近田拓矢。記憶に残っている高校野球ファンも多いのではないだろうか。打撃フォームが中田翔(現:読売ジャイアンツ)を彷彿とさせたことも、近田が印象に残る理由の1つだった。
大阪桐蔭は2012年、藤浪晋太郎(現:阪神タイガース)と同級生の森友哉(現:埼玉西武ライオンズ)が形成する黄金バッテリーを擁し、春夏連覇を達成。当時2年生の近田は、夏の甲子園に代打として出場し、3打数1安打の成績だった。その後、新チームで4番を任された近田だったが、3年春の選抜直前に死球の影響で右手首を骨折。グラウンドに立つことはできなかった。
悔しさを乗り越え、高校最後の夏は4番として甲子園に帰ってきた。そして、初戦の日本文理(新潟)戦では、森友哉に続く2者連続ホームラン。弾丸ライナーでレフトスタンドに着弾する、まさに近田を象徴する強烈な打球だった。
卒業後、亜細亜大学に進学するも退学を決断。数多くの強打者を輩出している大阪桐蔭の中でも、スケールの大きなスラッガーとして強烈な存在感を放っていた。