かつての無名校が甲子園を沸かせた…優勝候補・大阪桐蔭を打破した下関国際の歩み【高校野球】
2022/08/19
産経新聞社
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熱戦が続く第104回全国高等学校野球選手権大会。大会第12日を迎えた18日、優勝候補の大本命・大阪桐蔭(大阪)が姿を消した。春の王者を破り創部初のベスト4入りを決めたのは、下関国際(山口)。ベスト8入りした2018年を上回る快進撃が、まだまだ続きそうだ。57年の歴史を持つ下関国際硬式野球部の軌跡を辿る。
逆転勝ちで大阪桐蔭打破
2回戦で富島(宮崎)、3回戦で浜田(島根)を破り、準々決勝に駒を進めた下関国際。投げては古賀康誠、仲井慎の左右の二枚看板が好投、打っては4番・賀谷勇斗を中心に2試合連続二桁安打を記録と、投打で実力を発揮してきた。しかし、準々決勝の相手は史上2校目の秋春夏三冠を狙う大阪桐蔭。創部初のベスト4入りを前に、最大の強敵と対峙した。
初回にいきなり2点を先制されるも、3、5回に1点ずつを奪い追いつく。その後3-4となって迎えた7回には、トリプルプレーを完成させ流れを呼び寄せた。そして9回、1死二、三塁で4番・賀谷が2点タイムリーを放ち逆転。その裏は2番手で好投していた仲井が締め、下馬評を覆す価値ある1勝を手にした。
歴史は長いが、甲子園での実績は少ない下関国際。ここに至るまでには、時間をかけてチームを立て直した名将や、学校名を全国に知らしめた先輩たちの努力があった。