今年こそ「白河の関越え」なるか…東北勢が甲子園の決勝で敗れた9度の夏を振り返る【高校野球】
2022/08/19
産経新聞社
福島県勢は51年前の磐城のみ
福島県勢は磐城が1971年に準優勝。この年は平均身長170センチ以下の「ちびっこ軍団」がノーシードの福島大会から勝ち抜き、初めて決勝に駒を進めた。中でも獅子奮迅の活躍を見せたのが、「小さな大投手」と呼ばれた田村隆寿だ。初戦から3試合連続完封を挙げると、桐蔭学園(神奈川)との決勝でも好投。7回に喫した大会唯一の失点が決勝点となり0—1で敗れたが、高校野球史に残る活躍ぶりだった。
聖光学院のベスト4入りはその磐城以来、51年ぶり。今大会は日大三(西東京)、横浜(神奈川)、敦賀気比(福井)と強豪校を次々と破り、九州学院(熊本)との準々決勝では13安打10得点と打線が猛威を振るった。ここまで2完投のエース・佐山未来や、全員が打率4割を超えている赤堀颯、高中一樹、安田淳平、三好元気の1~4番に準決勝でも注目が集まる。