今年こそ「白河の関越え」なるか…東北勢が甲子園の決勝で敗れた9度の夏を振り返る【高校野球】
2022/08/19
産経新聞社
「元祖・甲子園のアイドル」も優勝届かず、光星学院は2年連続準V
青森県勢は3度準優勝している。1度目は東北勢では戦後初となった1969年の三沢。松山商(愛媛)との決勝は2日間にわたる激闘となった。1日目は延長18回を戦い抜き0—0で引き分け。再試合となった2日目はエース・太田幸司(元・近鉄バファローズなど)が前日に続き一人で投げ抜く熱投を見せるも実らず、2-4で敗れた。太田は端正な顔立ちから女性ファンも多く、「甲子園のアイドル」の元祖のような存在だった。
光星学院(青森、現・八戸学院光星)は2011年、12年と2年連続で準優勝だった。いずれも北條史也(現・阪神タイガース)、田村龍弘(現・千葉ロッテマリーンズ)が打線をけん引。しかし決勝は、11年は高山俊(現・阪神)ら擁する日大三(西東京)に0-11、12年は藤浪晋太郎(現・阪神)ら擁する大阪桐蔭(大阪)に0-3と、2年連続で完封負けを喫し、悲願達成はならなかった。