“聖地”で輝いた…夏の甲子園2022、大会ベストナインを独自選出!|第104回全国高校野球選手権大会
2022/08/22
産経新聞社
先発投手部門:山田陽翔(近江)
5試合(38回)、奪三振51、与四死球19、失点17(自責点15)、防御率3.55、WHIP1.34
近江のエース・4番・主将を務め、3期連続ベスト4入りの立役者となった山田。今大会も全5試合に先発。2回戦・鶴岡東戦では、11安打を浴びながらも9回12奪三振3失点の完投勝利を収めた。打撃でも、準々決勝・海星戦で値千金の満塁本塁打を放つなど存在感を発揮。準決勝以降は疲労の影響もあり失点を重ねたが、投球回を大きく上回る三振を奪い、計644球の熱投で“聖地”を彩った。
救援投手部門:仲井慎(下関国際)
5試合(21回)、奪三振26、与四死球7、失点8、防御率3.43、WHIP1.19
快進撃の立役者となった下関国際・仲井。甲子園では全5試合にリリーフ登板。準々決勝・大阪桐蔭戦、準決勝・近江戦では厳しい場面でマウンドに上がったが、気迫溢れる投球でピンチを凌ぎ、勝利を呼び込んだ。また、打撃でも主軸として打率.300(20打数6安打)、6打点と躍動。決勝戦では仙台育英打線にとらえられたが、大会を通じて堂々たるマウンドさばきが光った。
その他にも仙台育英の「140キロクインテット」を筆頭に好投手は多く、右腕では佐山未来(聖光学院)、川原嗣貴(大阪桐蔭)、直江新(九州学院)、宮原明弥(海星)ら。左腕では古賀康誠(下関国際)、渡辺和大(高松商)、香西一希(九州国際大付)などが存在感を示した。
捕手部門:松尾汐恩(大阪桐蔭)
4試合、打率.571(14打数8安打)、2本塁打、9打点、OPS1.810(出塁率.667+長打率1.143)
大阪桐蔭の攻守の要を担った松尾。今大会は初戦から猛打賞を記録すると、2回戦・聖望学園戦では、2打席連続弾を含む4安打5打点の大暴れ。守備でもタイプの違う好投手たちをリードし、キャッチング技術も際立っていた。計4試合で打率.571(14打数8安打)、OPS1.810(出塁率.667+長打率1.143)をマーク。春夏連覇の夢は準々決勝で潰えたが、世代No1捕手の実力を見せつけていた。
松尾以外にも、扇の要として甲子園優勝を支えた尾形樹人(仙台育英)、大橋大翔(近江)、2戦で3本塁打を放った土屋奏人(鶴岡東)らが輝きを放った。