今年は何人指名される?昨年4人プロ入りの東北福祉大、最後の秋に臨むドラフト候補をチェック
2022/09/06
川浪康太郎
「プロ一本」明言する長距離砲
杉澤が「長打力では絶対勝てない」と言い切れば、大塚光二監督は杉澤とこの男を「双璧」と表現する。恵まれた体躯から豪快な当たりを飛ばす左の長距離砲・甲斐生海外野手(4年=九州国際大付)のことだ。
高校時代は3年次に主将として活躍。大学では1年春からベンチ入りしたが、2、3年次は出場機会に恵まれなかった。ラストイヤーの春は一塁手や右翼手として10試合に出場し、初めて規定打席に到達。2本塁打をマークするなど自慢の長打力も発揮した。プロへの意識が芽生えたのは春季リーグ戦が終わってから。「プロだったら本気で野球ができる。自分が一番下手な位置から頑張りたい」と、社会人野球の選択肢を捨て、指名がなければ野球を辞める覚悟で最後のアピールに臨んでいる。
秋季リーグ開幕戦は4番に抜擢され、第1打席で先制の2点適時二塁打を放つなど、3本の二塁打をマーク。いずれもあと一歩でスタンドインという強烈な大飛球で、幸先の良いスタートを切った。