再び日本一へ!明治神宮大会出場を決めた仙台育英の新チームをチェック
2022/10/24
川浪康太郎
高校野球最新情報
今夏の甲子園で東北勢初優勝を果たし、旋風を巻き起こした仙台育英。新チームで臨んだ秋は宮城県大会こそ決勝で東北に敗れたが、東北大会は制し明治神宮大会出場を決めた。明治神宮大会、そして出場が有力となった来春の選抜では、全国の強豪校から追われる立場となる。再びの日本一を狙う仙台育英新チームのメンバーを紹介する。
投手陣は経験豊富な“三羽烏”が中心
新チームでは背番号1を背負う高橋煌稀。【撮影:川浪康太郎】
今夏の甲子園では、仙台育英が誇る「140キロクインテット」が注目を集めた。その5人のうち、高橋煌稀投手(2年)、湯田統真投手(2年)、仁田陽翔投手(2年)は新チームでも投手陣の中心を担う。
中でも甲子園で大きく成長したのが、新チームではエースナンバーを背負う高橋だ。甲子園では4試合に登板(うち2試合は先発)し、計12回を投げ1失点。優勝の瞬間もマウンドに立った。最速145キロの直球が武器だが、準決勝の聖光学院戦では時折使ったカーブにも手応えを感じた。「ストレートだけでは通用しない」と考え、秋は「緩急」をテーマにカーブをはじめとした変化球も多投。投球術に磨きがかかり、東北大会では計14回を投げ17奪三振無失点と、エースと呼ぶにふさわしい投球を披露した。
高橋と同じ右腕で最速146キロの直球を持つ湯田は、夏に比べ制球力が向上。東北大会準々決勝の鶴岡東戦では9回10奪三振無四球で完封勝利を挙げ、進化を証明した。甲子園では中継ぎで好投した最速147キロ左腕の仁田も、秋は宮城大会、東北大会でそれぞれ2試合に先発しており、須江航監督の信頼は厚い。その他、今秋登板機会の多かった左腕・田中優飛投手(2年)らの飛躍にも期待がかかる。