【台湾の眼】決め手は恩師の存在。レジェンド打者・張泰山、独立リーグ徳島入団の理由
台湾の統一ライオンズを退団し、日本の独立リーグ入りを目指していた張泰山が徳島インディゴソックスに入団する。背番号は49に決まった。
2016/01/24
コーチ就任依頼を拒否
張泰山はプロ生活20年の大ベテラン選手。台湾球界黎明期の96年に味全ドラゴンズ(現在は消滅)に入団し、興農ブルズ(現義大ライノス)、統一ライオンズと3球団を渡り歩き本塁打や打点など12種類の歴代1位記録を持っている。興農時代には高津臣吾とチームメイトだった。通算成績は打率.307 本塁打289 打点1338だ。
張泰山は14年を境に、代打か指名打者に出場機会が限られていた。これはチームが若返りを目指していることが関係しており、シーズン終了後に球団は専任コーチ就任を要請した。しかし本人はこれを拒否し、現役続行を決めた。この影響を受けた選手はほかにおり、台湾球界で歴代最多118ホールドの記録を持つ高建三も引退を決意し、コーチに転身した。
39歳の張泰山は退団を決意した直後から日本の独立リーグ入りを考えていた。一時期、高知ファイティングドッグス入り目前という話もあったが、最終的には徳島入りが決まった。
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