コロナ禍でも“密な青春”。必ず人生の財産に…仙台育英・須江航監督が語る「密の在り方」【第2回】
2022/12/05
産経新聞社
仙台育英・須江航監督インタビュー
仙台育英・須江航監督。
今、高校野球界でもっとも注目を集めている、旬の指導者と言っていいだろう。
今年8月に阪神甲子園球場で開催された第104回全国高等学校野球選手権大会で、東北勢初の日本一を達成。新チームでも、東北大会で優勝を果たし、来春センバツ出場をほぼ確実なものにしている。
監督室にあるホワイトボードには、取材や来客の予定がぎっしり書きこまれ、指導者講習会の依頼も増えた。12月4日には、高校野球の監督として2人目となる『情熱大陸』の放送があった。
甲子園の優勝だけであれば、ここまで多忙を極めることはなかったはずだ。
さまざまな依頼が殺到するのは、須江監督が“刺さる言葉”を持った指導者であるからだろう。
甲子園の優勝インタビューで、涙を流しながら語った「青春って、すごく密なので」は、今年の新語・流行語大賞で選考委員特別賞に選出された。
さらに、チームのスローガンである「日本一からの招待」、仲間を想う気持ちを表した「優しさは想像力」、自身の座右の銘でもある「人生は敗者復活戦」など、印象深い言葉を次々と残してきた。
甲子園の激闘から4カ月――。
今も続く日本一の熱に、指揮官は何を想うのか。“今年の顔”に迫った。(第2回/全2回)