素材は菊池涼介以上!? ドラフト1位候補、中京学院大・吉川尚輝が見据える未来
今やゴールデングラブ賞の常連、球界を代表する二塁手となった菊池涼介(広島)。その母校・中京学院大に今年「菊池以上の能力がある」とも一部で囁かれるドラフト1位候補の内野手がいる。
2016/01/28
高木遊
ドラフト1位への道
中京学院大がある岐阜県中津川市は、岐阜や名古屋の市街地から車で90分かかる自然豊かな立地。大学にも専用のグラウンドはなく、公営の球場や高校のグラウンドを借りて、練習を行っている。
「自ら目的を持たなければ上達しない環境なので、『上の世界で野球をやるんだ』という決意を持って取り組んでいます」と、吉川はより強い視線でこちらを見ながら語る。目標は「攻守に華があるから」と松井稼頭央(楽天)だ。
息抜きは部屋でのDVD鑑賞。休日には後輩らと集まって、ホラー映画を観たりするという。ノビノビとした環境ですくすくと成長してきた吉川には、まだ全国舞台での経験が野球人生で1度もない。
これまで全国大会出場を目前に足踏みをしてきた逸材が全国大会という大海に出た時、どんな刺激を受け、どんな成長をするのか。成長著しい内野手の大学ラストイヤーが始まる。
吉川尚輝(よしかわ・なおき)
1995年2月18日生まれ、岐阜県羽島市出身。中京学院大所属。桑原スポーツ少年団で野球を始め、羽島フジボーイズ、中京高でプレー。2015年度大学日本代表候補。176cm79kg。右投左打。