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須江先生と勝負している? 3年生左腕との「野球ノート」。仙台育英監督が語る2人の“関係性”

2023/01/27

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産経新聞社



どんなときでも期待をかけ続けたことが…

 これで、私も斎藤も自信を持って、夏の大会を迎えることができる。そう思った矢先、「好事魔多し」とはよく言ったもので、アクシデントが起こったのです。
 
 横浜戦のあと、「ヒジに少し違和感があります」と訴えてきました。診断の結果、靭帯の軽い炎症で、宮城大会の準決勝あたりからは復帰できる感じでしたが、「県大会はほかのピッチャーに任せるから、甲子園のために調整してくれ。お前の力が必要になるのは8月から。大阪桐蔭と当たることがあれば、先発で使うからな」と伝えておきました。
 
 ケガをして以降の斎藤は、今まで以上にトレーニングに取り組む質が上がり、甲子園にかける想いが伝わってきました。おそらく、「チームにも須江先生にも申し訳ない」という気持ちがあったのだと思います。
 

 
 斎藤に対する指導を振り返ってみると、どんなときでも期待をかけ続けたことが、彼の成長の一因になったのではないかと感じます。「監督がこれだけ期待してくれている」という気持ちは、間違いなく伝わっているはずです。野球ノートのやりとりもあり、彼の本音や人間臭さを知ることができ、深い関わり合いを持てるようになりました。こうした関係性があったので、甲子園の決勝で先発を任せることに迷いはありませんでした。

書籍情報


仙台育英 日本一からの招待』 
定価:1870円(本体1700円+税)
 
2022年夏 東北勢初の甲子園優勝!
 
「青春は密」「人生は敗者復活戦」「教育者はクリエイター」「優しさは想像力」
チーム作りから育成論、指導論、教育論、過去の失敗談まで、監督自らが包み隠さず明かす!
『人と組織を育てる須江流マネジメント術』
 
<有言実行!夢の叶え方>
基準と目標を明確化 努力の方向性を示す
選手の声に耳を傾け、主体性を伸ばす
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日本一激しいチーム内競争の先に日本一がある
高校野球が教えてくれる、本当に大切なことを学ぶ

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