【16年ドラフト候補の主将】ドラ1山崎、上原おさえ2年時からエース格。明治大・柳が日本一への道を切り拓く
今季、明治大の主将には経験豊富な右腕が就任した。
2016/02/09
高木遊
飽くなき向上心で自らの道を開拓
柳がここまでの投手となったのは、高い向上心を持ち、自らの意志で進路を主体的に選択してきたことも大きいだろう。
小学生時代、マクドナルド杯(少年軟式野球の全国大会)に出場し、中学では軟式野球部に所属していたが、中学1年の時に「もうあまり打たれなくなってきていたので、より高いレベルで」と考え、中学2年から硬式野球(都城リトルシニア)へ移行。
横浜高進学も熱心に誘われたわけではなく、「甲子園に出場したくて、これまで数多くの好投手を輩出していたから」と自らの意志で進学し全国的強豪校の門を叩いた。
制球力の良さについては「ストライクを取ることに苦労したことはありません。幼い頃に壁当てをしていたからですかね?」と笑うが、けん制やフィールディングは特にこの横浜高時代に鍛えられたといい、それが「ただ投げるということだけでなく、投手として必要なプレーや考えも安定しています」という善波監督の信頼にも繋がっている。
明治大進学時も、多数の大学や社会人チームから声がかかったが、「明治大に来て一番良かったなと思います。環境も良いですし、注目度の高い恵まれたリーグでもあります。また、善波監督が野球だけでなく人間的にもしっかり指導してくださりますし、1年の時からプロに行く投手たちを見習ったり目標にしながら野球ができました」と、常に前向きな決断をし、その環境だからこそ得られる刺激を十二分に受け、成長を続けてきた。