国をあげて行う巨大な移籍プロジェクト。中米出身の実力者2人がBCリーグ入りへ挑戦
13日にBCリーグのトライアウトが行われる。中米の新興国の代表チームの中でも指折りの実力者2人がジャパニーズドリームを掴むため、海を越えてやってきた。
2016/02/12
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守備率.992を誇るフアン・マルティン
マルティンは現在27歳。右投右打の捕手。彼の母国であるアルゼンチンにはリーグ数が多く、統一されたものは存在しない。特にレベルが高いと言われているのはブエノスアイレスとサルタ州のリーグだという。
09年にタンバベイ・レイズとマイナー契約を果たす。2シーズンプレーした後、14年から2年間はドイツ・ブンデスリーガの「マンハイム・トルネードス」に所属した。過去3度、母国の代表チームで主将と4番を務め、南米No.1を決める南米選手権でチームを優勝に導いたことがある。昨年は28試合制で行われるリーグにおいて打率.375、本塁打2、打点19の成績を残した。
長所はミットが動かない捕球技術と守備率.922を誇る守備力だ。その秘訣は自ら球を捕りにいこうとするのではなく、球を呼び込むことだという。
今回のトライアウト挑戦についてマルティンは次のように話している。
「日本でこのような機会を頂けてとてもうれしい。文化もリスペクトしているし、日本球界初のアルゼンチン人選手になれるように全力を尽くすよ」
日本文化の中でも「侍」が好きなマルティン。そんな侍魂を持つ選手は日本でホームを死守するために海を越えてやってきたのだ。