国をあげて行う巨大な移籍プロジェクト。中米出身の実力者2人がBCリーグ入りへ挑戦
13日にBCリーグのトライアウトが行われる。中米の新興国の代表チームの中でも指折りの実力者2人がジャパニーズドリームを掴むため、海を越えてやってきた。
2016/02/12
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パワーとすばやい打球判断が武器のマニー・ヘルナンデス
ヘルナンデスは現在、23歳。右投右打の外野手で主に中堅を守る。母国のグアテマラは中米の新興国の中でも1番試合数が多く、年間50試合が行われているそうだ。
16歳でボルティモア・オリオールズとマイナー契約。14年の途中までプレーし、メキシコ球界に拠点を移した。去年のウインターリーグでは180打席で16本塁打を放ち本塁打と打点、ゴールデングラブのタイトルを獲得した。
長距離砲であるが、本人の意識の中では外野の頭を越すような打球を狙っている。それが結果的に本塁打につながるのだという。守備ではすばやく打球方向を察知し、正確に落下点に入る能力がある。
本番を控え、ヘルナンデスは意気込みと共に感謝の気持ちを示している。
「世界でもベストな日本球界に挑戦できる機会をもらえたことはとてもうれしくてアメイジングだよ。この出来事は母国でも大きな話題になっている。もし、自身が日本球界初のグアテマラ人選手になれたならそれは誇らしいことだ。このチャンスをつくってくれたベースボールブリッジのスタッフに感謝したい」
今回の挑戦は現地メディアでも大々的に取り上げられ、本人も連日のように取材を受けていたという。彼のプレーには母国からの大きな期待がかかっている。日本球界の歴史に新たな1ページを刻むことを目指して、明日の本番を迎える。