【台湾の眼】侍ジャパンとの対戦は球界発展のチャンス。チャイニーズ・タイペイにとって学習の場
3月5、6日の2日間にわたって行われる侍ジャパンの強化試合。対戦するのはチャイニーズ・タイペイだ。同カードは実に4年ぶりとなる。
2016/03/04
日本との対戦は球界発展のチャンス
今回、両チームとも病気やケガの影響で選手の入れ替えや辞退が目立った。特にチャイニーズ・タイペイは本番を直前に控えた状況で立て続けに決まったのだ。その中には野手に転向した陽耀勳(Lamigo)もいる。入れ替えはしないため、侍ジャパンよりも3人少ない24人で臨むことになった。
そんな逆境の中でも本試合の開催をプラスに捉えている選手がいる。昨年、打率.349の周思齊(中信兄弟)だ。彼は左打ちの外野手で二塁打が多いのが特徴。出場するにあたり、特別な思いを語っている。
「野球先進国である日本と対戦することはとても良い機会だ。侍ジャパンの選手は全員警戒しなければならない。これで日本と台湾の間にどれほどの差があるのかわかる。今後の台湾球界発展のために多くのことを学びたい」
世界ランキングでは4位と上位に位置しているが、彼らは常に上を目指して「先輩」である日本から良いものを得ようと貪欲だ。また、台湾プロ野球の呉志揚コミッショナーも「毎年のように日本と試合ができるようにしたい」と発言している。4年ぶりとなる対決はただ試合をするわけではなく、両国の野球界発展のカギを握っているのかもしれない。
出典元『ETtoday運動雲』