明治神宮大会が開幕――2015年ドラフト1位候補の上原、今永を擁する明治と駒沢の優勝争いか?
14日から明治神宮大会が始まる。特に大学の部では、10月のドラフト会議で指名を受けた選手の他、来季のドラフト注目選手も多数登場する。
2014/11/12
全国各地でドラフト指名を受けた大学生が神宮の杜に集結
14日から秋の日本一を争う明治神宮大会が始まる。
北、南から各リーグ戦の優勝校が集まり、ドラフトで指名された選手の真剣勝負が見られる。
彼らを紹介しつつ、大学の部の大会展望をしてみたい。
1位指名された大学生は明治大・山崎福也投手、亜細亜大・山崎康晃投手、中部学院大・野間峻祥選手、早大・有原航平投手、中村奨吾選手。
このうち、明治神宮大会に出場できたのは東京六大学を制した明大と中部学院大だった。
明大のエース・山崎はオリックスから単独1位指名された。
リーグ通算防御率2.20、通算20勝は現役最多。3年の春秋の連覇に9勝を挙げて貢献した。ストレートは最速149キロでスライダー、フォーク、カットなど変化球とのコンビネーションが抜群の貴重な左腕だ。日大三高では選抜で優勝、脳腫瘍を克服したことでも有名になった。
広島が1位指名したのは野間外野手。
中部学院大は同じ広島の菊池が在籍した中京学院大と同一リーグになる。まさに菊池タイプの外野手で、カープ色に染まって、俊足巧打のコンビができるはずだ。
1位以下ではヤクルト2位の東農大北海道・風張蓮投手、中日2位の九州産業大・浜田智博投手、西武3位の富士大・外崎修汰内野手、阪神3位、駒沢大・江越大賀外野手、ロッテ4位の創価大・寺嶋寛太捕手の計5人が出場する。
風張は北海道六大学リーグ戦で今秋は5勝0敗で最優秀投手とベストナイン。どっしりした下半身で重心が安定。癖のないフォームで低めのストレートが伸びる。
秋に調子を落とした各大学のエースが多い中、風張の評価がドラフト直前に急上昇した。大学日本代表の選考合宿にも3、4年と参加した。
九州産大の浜田は日本ハムの武田勝に似た左の変則スリークォーター投手。谷繁監督が「変わったフォームの投手はいませんか」とスカウトに希望しての指名になった。
大学では通算23勝、4年春に6勝でMVP。全国大会でも15年ぶりにベスト8に進出、大学日本代表にも選ばれた。ボールの出所が見づらく右打者からの奪三振が多い。
北東北大学リーグ、富士大の主将、外崎は去年の山川穂高に続き2年連続で富士大からの西武の指名になった。今秋、左右に打ち分け首位打者を獲得し29年ぶりの春秋連覇に貢献した。
盗塁王も獲得しセカンド守備範囲も広いリードオフマン。
セカンドのレギュラーが確定していない西武で田辺新監督好みかもしれない。