まさに圧巻…夏の甲子園、個人記録を樹立したプロ野球選手5人。伝説を残した高校野球のスターたち
2023/08/21
産経新聞社
水口栄二(大会最多安打、19安打)
出身校:松山商業(愛媛)
投打:右投右打
身長/体重:174cm/78kg
生年月日:1969年1月9日
ドラフト:1990年ドラフト2位
中村奨成(現:広島)が2017年にタイ記録を残したものの、未だ破られていない大会最多安打記録を保持するのが、近鉄バファローズで活躍した水口栄二だ。
水口は、夏の甲子園優勝経験もある松山商業(愛媛)に入学。同校は1986年の夏の甲子園に出場し、順調に勝ち進んでいった。
そんな中、水口は安打を積み重ねていき、準決勝の浦和学院(埼玉)戦では4安打を記録。この時点で当時の大会最多安打記録である15に並んでいた。
記録達成というプレッシャーもあったはずだが、水口は天理(奈良)との決勝戦、第1打席から見事な流し打ちを披露し、新記録を達成。最終的にはこの試合でも4安打を放ち、記録を19に伸ばした。
残念ながら試合は2-3で敗れ、優勝とはならなかった松山商業。それでも長きにわたって破られていない記録を残した水口は、プロでも貴重な「いぶし銀」としての役割をこなした。