“甲子園のヒーロー”でも…プロ野球の世界では苦しむ主役6人。高校野球で輝いた現役選手たち
2023/08/19
産経新聞社
井上広大
出身校:履正社(大阪)
投打:右投右打
身長/体重:189cm/100kg
生年月日:2001年8月12日
ドラフト:2019年ドラフト2位
履正社を初の夏全国制覇に導いた井上広大。将来の大砲候補と期待されているが、ここまではプロの壁に阻まれている。
大阪府の強豪校、履正社で1年夏からベンチ入りを果たすと、2年秋から4番打者に。3年春はチームをセンバツ出場に導いたが、初戦で星稜(石川)のエース、奥川恭伸の前に完封負けを喫した。
3年夏の大阪大会でも圧巻の打撃成績を残し、履正社高初となる甲子園春夏連続出場へ導くと、決勝戦では再び星稜と激突。奥川から3点本塁打を放ち、同校初の甲子園優勝に大きく貢献した。
その長打力が高く評価され、2019年ドラフト会議では阪神タイガースから2位指名を受け入団。高卒1年目にして一軍出場を果たし、初安打・初打点を記録。ファームでは9本塁打を記録しウエスタン・リーグの優秀選手賞に輝くなど上々のスタートを切った。
翌年以降もファームでは打点王、最多安打などの打撃タイトルを獲得。しかし一軍では結果を残せない「二軍の帝王」状態となっており、今季も9試合に出場したが打率.208と苦しみ、二軍降格となった。
それでも、課題とされてきたコンタクト能力には向上が見られ、ここまで打率.279と、ファームでのキャリアハイを記録している。この調子を維持し一軍でも発揮できれば、おのずと出場機会は増えていくだろう。