【2016ドラフト候補の主将】東洋大・笹川、追い求める主将像はヤクルト・原樹理
東都大学リーグ優勝16回を誇る名門・東洋大が今季、7季ぶりに神宮球場の舞台に戻ってくる。そのチームを引っ張るのは、ドラフト候補の外野手・笹川晃平だ。
2016/04/02
高木遊
やっと1部で
「2部でやってきたことをやっと1部で発揮できる。今、自分がどれくらいの力なのかを測れるので、楽しみな気持ちです」
主将として、ドラフト候補として臨むシーズンを前に、東洋大・笹川晃平は高まる胸の内を明かした。
浦和学院高時代には甲子園に3度(2年春、3年春夏)出場。中でも3年夏は、3試合で打率.538、2本塁打6打点を記録し、大会後には大谷翔平(日本ハム)、藤浪晋太郎(阪神)らと18U世界選手権を主力選手(全試合先発出場)として戦った。
だがその秋、笹川が既に進学を決めていた東洋大が、29季ぶりに東都大学2部リーグへ降格。自身の力が及ばない段階で、全国大会への道が閉ざされた2部リーグで戦うことを余儀なくされた。
そんな中で笹川は、1年春からリーグ戦に先発出場を果たし、打線の中軸を担ったが、チーム成績は2位→1位(入替戦連敗)→3位→2位→2位→1位(入替戦2勝1敗)と6季を2部で過ごすこととなった。
それでもこの6季を笹川は「今まで自分になかったものを学ぶことができ、今後の人生にも生きる6季だったと思います」と振り返る。
その学びは、戸根千明(日本大→巨人)や岩崎優(国士舘大→阪神)らレベルの高い投手との対戦はもちろんのこと、全校が優勝と1部昇格のみを目指す中で「勝つために1球たりとも無駄にしないということです」と続けた。
また2年秋には、プロアマ混合の21U侍ジャパン日本代表に選出。現在プロで活躍する選手たちに多くの刺激を受けた。
「ウエイトトレーニングをしてから練習や試合に向かったり、特によく一緒に行動した近藤さん(健介、日本ハム)は試合後にも、短い時間の中で集中してスイングをしていたり、意識が違うと感じました」と、多くのものを持ち帰った。