東邦ガスの初優勝に終わったJABA静岡大会。U-23W杯日本代表の有力候補の活躍にプロも注目【横尾弘一のプロへつながる社会人野球】
4月5日から10日まで浜松球場、静岡草薙球場で第63回JABA静岡大会が開催された。
2016/04/15
グランドスラム
将来性豊かな野手が多い三菱自動車岡崎
惜しくも準優勝だったが、三菱自動車岡崎は豊かな将来性を備えた野手が並ぶ。決勝のスターティング・ラインアップで見れば、一番センター中村優作が22歳、二番ショート冨澤一晃が23歳、三番レフト豊住康太が22歳、四番・指名打者の田口蒔人が23歳。そして、九番セカンド伊藤大地は20歳である。
中村は、社会人入り直後から日本代表候補に選ばれるほどの素質がありながら、ケガなどでチャンスを棒に振ってきた。ドラフト指名解禁の昨年も指名がなかっただけに、今季は強い気持ちでプレーしているはず。決勝でも3安打で実力の高さを示した。
また、中村と同じ左打ちの豊住は、パワーとスピードが自慢のスラッガー。この大会でも2試合連続本塁打をマークした打撃は着実に進化している。さらに、敢闘賞に輝いた23歳の右腕エース・北畑勇季も見逃せない。170cmと小柄ながら、強気のマウンドさばきと連投できるスタミナが持ち味で、プロ球団のスカウトも熱い視線を送っている。
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