【2016ドラフト候補の主将】松井秀喜の遺伝子を引き継ぐ森山恵佑(専修大)、 フルスイングで目指す連覇
大学球界屈指の長打力を誇る専修大・森山恵佑。松井秀喜氏と同じ石川・星稜高出身のドラフト候補が、最終学年で目指すものとは何か。
2016/04/21
高木遊
188cmの大型スラッガー
富山県黒部市に生まれた森山恵佑。地元の桜井中時代の招待試合で星稜中相手にノーヒットノーランを達成したことで、星稜高から誘いが来て、越境入学。高校時代は、投手としてもプロ球団のスカウト陣から評価が高く、大学1年までは投手もこなしていたほどだ。
大学進学時にスカウトを担当した江崎久前GMは「僕は投手としてやってほしかったですけど、本人が野手をやりたいと言いましてね」と振り返るように、大学2年から野手に本格転向。そして、そのタイミングで就任したのが齋藤正直監督だった。
齋藤監督は就任時、「当て逃げする左打者、振れない選手は要らない。内容のある三振は構わない」という方針を打ち出した。もともとフルスイングと長打力が自らの武器と考えていた森山は、齋藤監督の技術指導がピタリとハマり、急成長。2年時からレギュラーを獲得し、秋には打率.341を記録し、東都大学リーグ1部昇格に貢献した。
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