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【2016ドラフト候補の主将】松井秀喜の遺伝子を引き継ぐ森山恵佑(専修大)、 フルスイングで目指す連覇

 大学球界屈指の長打力を誇る専修大・森山恵佑。松井秀喜氏と同じ石川・星稜高出身のドラフト候補が、最終学年で目指すものとは何か。

2016/04/21

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高木遊



2つの人生初体験が糧

「ほんと最高でしたね。あんなにお客さんも入ったし、こんなに気持ちいいんだなって思いました」と森山がしみじみと振り返るのが、昨年の東都大学春季リーグだ。52季ぶりの優勝がかかった試合で、大学が一部学部の休講を決め、約3000人の専修大生が神宮球場に集結。その大観衆の中で優勝を見事に決め、森山も人生初の全国大会出場を決めたのだった。
 その全日本大学野球選手権でも忘れられない光景がある。準々決勝で早稲田大と対戦した際の最終打席だ。最終回で1点差に迫り、なお二死二塁の場面で打席に立った森山だが、ファーストゴロに倒れゲームセット。普段あまり見せないヘッドスライディングにも、その無念が伝わってきた。

「打った球はインローいっぱいのストレートです。鮮明に覚えています。ああいう場面でもう一回力つけて打ちたいです」と悔しそうに振り返り、「まずはもう1度ああいう場面を作りたいですね。あんな良い場面ないですよ。今でも“あそこで打てたら俺すげえな”って思います」と、整った顔をほころばせた。

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