【2016ドラフト候補の主将】松井秀喜の遺伝子を引き継ぐ森山恵佑(専修大)、 フルスイングで目指す連覇
大学球界屈指の長打力を誇る専修大・森山恵佑。松井秀喜氏と同じ石川・星稜高出身のドラフト候補が、最終学年で目指すものとは何か。
2016/04/21
高木遊
背中の痛みを押し豪快弾
ドラフト候補として迎えた今年は、春連覇を目指すチームの主将に就任した。
注目を浴びる1年にさらなる重責を担った形だが、「大学生は一人ひとりが自立して責任のある行動をしてくれているので、野球に専念できています」と、いたって前向きだ。
それを示すかのように、開幕週の対東洋大3回戦で相手投手の得意球であるスライダーを狙い澄まして振り抜くと、打球は神宮球場の左中間スタンドに突き刺さった。「言葉に加え、その姿勢でも引っ張っていきたい」と開幕前に話していたように、3月に痛めた左背筋痛が完治していない中で、文句なしの一発を放ち、チームを牽引した。
だが、チームは1勝2敗で東洋大に負け越し、春連覇に向け勝ち点を落とす苦しい船出となった。それでも「(主力の多くが卒業した中で)多くの選手が経験を積むことができました。全員で戦って全員でうまくなっていきたいです」と主将らしく次戦以降を見つめた。
今春の目標については「打率最低3割以上、そして監督からは“5本塁打15打点”と言われています」と語った森山。
高い目標を設定し、それを自らの武器であるフルスイングで険しい道のりを拓いていく決意だ。
森山恵佑(もりやま・けいすけ) 富山県黒部市出身。桜井中-星稜高-専修大。188cm90kg。左投左打。