史上初、オリックスと女子プロ野球のコラボマッチ。「見る機会を増やす」新しい集客動員の形に
女子プロ野球は15日、ほっともっとフィールド神戸での「オリックス―ソフトバンク6回戦」の後、兵庫ディオーネ対京都フローラの公式戦を開催。史上初のプロ野球とのコラボ企画は成功をおさめた。
2016/05/17
どら増田
プロ野球開催中にPR
「今日は女子プロ野球をアピールできるチャンスだったので、楽しんで投げたいなと思っていました」
大一番の先発を任された兵庫のエース・里綾実はそう振り返った。
今回の企画は、15日のオリックス―ソフトバンク戦(ほっともっとフィールド神戸)の後座試合として開催。オリックスの全面協力のもと「コラボマッチ」と銘打ち実現したものだ。オリックス戦を観戦したファンの約1/3が残留する盛況ぶりで、7,823人もの観客を動員した。
もっとも、プロ野球の試合前から試合中にかけて実施したPRが功を奏した形だ。
試合前には、球場前広場特設ステージ「BsStage」に女子プロ野球全球団(4チーム)の代表選手が集結、司会を務めるメガストッパーDOMIとトークを行うなど、プロ野球の試合後に実施される兵庫ディオーネ―京都フローラの試合をPR。また、女子プロ野球の看板選手として知られる、埼玉アストライアの川端友紀と加藤優が、オリックス対ソフトバンク戦のダブル始球式に登板、女子プロ野球の存在をアピールした。
試合中のインターバルには、スタジアムアシスタントMCの竹村美緒が担当するイニング間グルメリポートにも、川端と加藤が登場。女子プロ野球の広告塔的な役割ですらある二人が試合中のビジョン演出に登場することでファンの関心を引き寄せたのだった。
そんなPRが行われた中での試合とあって、出場した選手が緊張したのは無理もなかった。
今シーズン、すでに4試合に登板して4勝すべてで完投。防御率0.75と驚異的な数字を残している里ですら、いつもと違う気持ちでマウンドに上がっていた振り返ったほどだ。