全日本大学選手権開幕。目玉不在とは言わせない!主役の座を狙う全国の好投手たち
6月6日に開幕する全日本大学野球選手権。今回はその注目投手たちを一挙に紹介する。
2016/06/06
高木遊
北陸最強右腕や対巨人7回無失点右腕ら2年生にも好素材
一昨年の田中正義(4強入り)や濱口遥大(準優勝)、昨年の大竹耕太郎(優勝)のように怖いもの知らずの2年生投手が活躍することも多い。
そんな2年生投手で、最も注目したいのが福井工業大の192cm右腕の谷崎龍だ。福井工業大福井時代は控えだったが、長身から投げ込む最速148km/hのストレートに加えスライダーにも制球力があり、四球が極めて少ない。チームは今春、10勝3敗と苦しんだが、谷崎が7勝0敗という成績を収め、勝ち点5の完全優勝に導いた。下野博樹監督は「投げる度に自信を掴んでいったようです」と話すように、初の全国大会で、さらに自信を深めていけば面白い。
また、日本体育大の右腕・松本航も安定感のある好右腕だ。
3月に行われた巨人2軍戦で7回3安打無失点と好投し、リーグ戦でも6勝1敗、防御率1.45という好成績を残した。最速147km/hのストレートにキレ味鋭いスプリットなどの変化球を器用に操る。「尊敬しています」と話す狭間善徳監督が率いる母校・明石商(今春センバツ8強)の活躍も刺激に、今大会での上位進出を狙っている。
今大会で新たに台頭する好選手と好チームがさらに大学野球界、そして日本球界をさらに盛り上げていってほしい。
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