甲子園の”代償”!? 酷使された絶対的エース(1)故障さえなければの”代表格”
2024/08/17
産経新聞社
高校野球 夏の甲子園 最新情報
8月7日に開幕した第106回全国高等学校野球選手権大会。多くの観客を魅了し続けている一方、夏の甲子園による影響を指摘されることは珍しくない。その一つが投手の「投げすぎ問題」で、甲子園で力投を見せた選手の多くは、何かしらの不調や故障に苦しんできた。今回は、甲子園で700球以上を投じ、プロ入りした選手を紹介する。
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斎藤佑樹(948球)
投打:右投右打
身長/体重:176cm/77kg
生年月日:1988年6月6日
経歴:早稲田実
ドラフト:2010年ドラフト1位
近年の甲子園でもっとも印象に残る選手といえば、やはり斎藤佑樹だろう。
高校2年夏、早稲田実業のエースとして君臨したものの、西東京大会で敗れた斎藤。悔しさを晴らすべく、翌年の夏は甲子園に駒を進めた。
マウンドに立ち続けた斎藤は、ハンカチで汗を拭いながら好投し、伝説と呼ばれた駒大苫小牧(南北海道)との決勝戦に臨んだ。
前日に15回を投げ切ったにもかかわらず、斎藤は翌日も先発。決勝再試合でも圧巻の投球を見せ、チームを初優勝に導いた。
甲子園で投げた948球という記録は、球数制限が導入されたことを考えると、塗り替えられる可能性はほとんどないと言っていいだろう。
その後、早稲田大学に進んだ斎藤だったが、大学3年時に股関節を故障。それでも意地を見せ、大学では数々のタイトルを獲得した。
北海道日本ハムファイターズではルーキーイヤーに6勝を記録したものの、結果的にはこの年がキャリアハイに。甲子園での熱投は身体への負担も相当なものがあっただろう。
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