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甲子園の”代償”!? 酷使された絶対的エース(3)まさかの「1試合232球」が”大問題”に

2024/08/24

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産経新聞社



(左から)川口知哉、斎藤佑樹、吉田輝星

高校野球 夏の甲子園 最新情報

 8月7日に開幕した第106回全国高等学校野球選手権大会。多くの観客を魅了し続けている一方、夏の甲子園による影響を指摘されることは珍しくない。その一つが投手の「投げすぎ問題」で、甲子園で力投を見せた選手の多くは、何かしらの不調や故障に苦しんできた。今回は、甲子園で700球以上を投じ、プロ入りした選手を紹介する。

 

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安樂智大(772球)


投打:右投右打
身長/体重:186cm/87kg
生年月日:1996年11月4日
経歴:済美高
ドラフト:2014年ドラフト1位
 
 “投げすぎ問題”の発端ともいえるのが、済美(愛媛)で活躍した安樂智大の投球数だった。
 
 1年秋の時点で背番号「1」を背負い、エースとして君臨した安樂。最速157km/h右腕として注目を集め、2年春のセンバツ甲子園に出場。
 

 
 しかし、同大会で1試合232球を投げたことに加え、計5試合で772球という球数が物議を醸した。安樂は同年秋に右肘を痛めており、この投球数が影響を及ぼした可能性は高いといえるだろう。
 
 最後の夏は思うような投球ができなかったものの、東北楽天ゴールデンイーグルスがドラフト1位で安樂を指名。プロでは高校時代のような剛速球は影を潜め、度重なる故障も経験した。
 
 ただ、2020年からリリーフに転向すると、多彩な変化球を駆使しながら打者を翻弄。ピッチングスタイルの変化により、2021年は58試合で防御率2.08と飛躍を見せた。
 
 とはいえ、150km/hを優に超える投球が難しくなったのは、甲子園での投球数も一因といえるだろう。

 

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【了】



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