プロでも観たかった…“甲子園のスター” だった天才投手6人。聖地を彩った高校球児たち
2024/08/24
産経新聞社
森尾和貴(西日本短大付)
1992年夏の甲子園で5試合を1人で投げ抜き、全国制覇を成し遂げた森尾和貴。その活躍から “甲子園史上最強投手”との声も挙がるほどだったが、プロ入りとはならなかった。
西日本短大付のエースとして夏の甲子園に出場すると、抜群の制球力を武器に初戦から2試合連続で完封勝利。
準々決勝は1失点完投となったが、準決勝、決勝でも完封勝利を挙げ、同校初の全国制覇を達成した。同大会では全5試合を完投し、うち4試合で完封を記録。わずか1失点で防御率0.20と驚異的な数字を残した。
高校卒業後は社会人・新日本製鉄八幡に進むと、入社1年目から都市対抗で登板。しかし、その後は度重なる故障や手術に泣かされた。
プロ入りを果たせないまま、野球部廃部を機に29歳で現役引退を決断。惜しまれつつユニフォームを脱いだが、多くの高校野球ファンの記憶に残る存在となっている。