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プロ野球にも痛手!? プロ輩出81人の名門・PL学園は本当に廃部となってしまうのか?

通算7度の全国制覇を達成した高校野球の名門・PL学園(大阪)が廃部の危機だ。これまで圧倒的な数のプロ野球選手を輩出した強豪校は今、正念場を迎えている。

2014/12/03

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指導者不在で新入部員の募集を停止

 高校野球の名門で強豪校のPL学園(大阪)が廃部の危機に直面している。事の発端は、2013年に起こった部内の暴力事件。
 これにより日本高校野球連盟から6カ月間の対外試合禁止処分を受け、当時の監督も責任を取る形で辞任。当初は新監督を迎え入れ、再スタートを切る予定だったが後任が見つからず、昨年秋の近畿大会から野球経験のない校長が野球部の指揮を執る異常事態に陥っていた。

 こうした一連の流れを受けて、学校側は「野球経験のある指導者の不在が続き、責任を持って生徒を預かることができない」と、来春入学する新入生の部員募集を取りやめた。

 これに衝撃を受けたのは学校関係者やOBだけではない。プロ野球界にとってもPL廃部は大きな痛手となるのである。

 PL学園は甲子園に春20回、夏17回出場しており、通算7度の全国制覇を達成。歴代通算2位タイの96勝を挙げるなど、高校野球界を代表する名門中の名門である。

 これまでプロに輩出した選手は81人。もちろん、断トツのトップである。そしてなにより凄いのが、その顔ぶれである。

 81人のうち名球会に名を連ねているのは、加藤英司、新井宏昌、清原和博、立浪和義、宮本慎也、松井稼頭央の6人。この他にも、木戸克彦、小早川毅、桑田真澄、片岡篤史、坪井智哉、今岡誠、サブロー、福留孝介、今江敏晃、前田健太ら、数多くの選手がチームの主力を担った。本格派、技巧派、長距離砲、好打者、守備の達人……ありとあらゆるタイプの選手をプロの世界に送り込んだ。

 なぜPL学園出身の選手はこれほどまでにプロで活躍できたのか。かつて、立浪和義はこんなことを言っていた。

「高校時代、僕は先輩の動きを見て、フィールディングや捕球の仕方を学びました。つまり、見本となる選手がいちばん身近にいたんです。プロに入るためには何が必要か、プロでやっていくために何をすべきか、すべてPLで教わりました。それに僕らが1年の時の3年生が清原さん、桑田さんたちだったので、先輩たちに少しでも追いつくには練習をするしかなかった。そうした積み重ねがプロの世界で生きてきたというのはあると思います」

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