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プロ野球にも痛手!? プロ輩出81人の名門・PL学園は本当に廃部となってしまうのか?

通算7度の全国制覇を達成した高校野球の名門・PL学園(大阪)が廃部の危機だ。これまで圧倒的な数のプロ野球選手を輩出した強豪校は今、正念場を迎えている。

2014/12/03

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PLの伝統がプロで活躍する礎に

 またPL学園の黄金期を率い、歴代2位の甲子園通算58勝を挙げた中村順司氏からはこんな話を聞いたことがある。

「付き人制度がいろいろと問題になっていますが、私はグラウンド以外のことも先輩から教わりました。あいさつから食事の準備まで、本当に多くのことを学びました。いま思い出してもつらいことが多いですが、上級生は下級生の面倒を見るという伝統がありました。そうした伝統が受け継がれ、それがチームの基礎にもなっていたんです。それはプロの世界でもあったと思います。よく『PL出身の選手はなぜプロで活躍できるんですか?』と聞かれたことがありましたが、私は先輩たちが後輩を守り、野球に集中できる環境を作っていたからだと思っています」

 才能ある選手が集まっていたのは間違いないだろうが、PLならではの伝統があったからこそ、これほど多くの選手がプロという世界で実績を残してきたのだ。
 つまりは、日本球界にも多大な影響を与えてきたのだ。

 そんな名門野球部を簡単に廃部にしていいものなのか。

 学校側の説明によると、「部員の受け入れ停止は来年度。再来年以降は未定。廃部につながるものではなく、新監督が決まれば受け入れ再開を検討することになる」とのことなのだが……。本当の意味での〝永遠の学園〟となれるか、これから正念場を迎えることとなる。

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