監督交代＆投打の柱が抜ける早稲田。吉永の復活、小島の活躍に期待したい2015年
大学野球シーズンが終わり、すでに各大学は新主将、新体制の下で2015年に向けてスタートを切っている。早稲田大学は監督が交代し、さらに有原、中村らこれまで投打の柱だった4年生が卒業する。来季、公式戦経験者は多くいるが、抜けた穴は簡単には埋まらないだろう。優勝争いを考えると〝ニューフェイス〟の台頭とあの男の〝復活〟に期待したいところだ。
2014/12/03
来季の早稲田の陣容は？
現時点であれば、第1戦の先発を任されるのは、この秋、一本立ちして4勝を挙げたルーキー左腕の大竹（濟々黌）だろう。制球が安定しているので崩れないクレバーな投手だ。
一冬越せばスタミナも備わるだろう。二番手候補はこちらもサウスポーの竹内（松坂）か。秋の立大3回戦、4回からリリーフして延長11回まで、力強いストレートで0点に凌ぎきり覚醒した。
内田（早実）、黄本（木更津総合）、柳沢（広陵）らのリリーフは経験豊富だ。
推薦で入学が決まっているのが浦和学院の小島だ。2年の選抜で優勝。その後は甲子園では結果を残していないが、前出の侍ジャパン18Uのメンバーに選ばれ準優勝に貢献した。「安定感がありゲームを作れる。ルーキーだが柱になる可能性もある」とアマチュア担当記者は語る。左腕王国が出来上がる期待はある。
攻撃面では中村、武藤、小野田のクリーンアップが卒業した。首位打者を獲得した茂木（桐蔭学園）が一塁手で4番か。ホームランバッターではなくて鳥谷タイプ。トップは左翼・重信（早実）、2番に遊撃・河原（大阪桐蔭）、3番は中堅・中澤（静岡）、5番、三塁・石井（作新学院）。小粒感は否めない。
右翼にはパンチ力のある、2年八木（早実）が入り6番を任されそうだ。空いているのは二塁。川原（掛川西）、真鍋（早実）、木田（成章）らが候補で春までレギュラー争いは続くだろう。捕手は順当だと智弁和歌山出身の道端。スタメン予想は公式戦経験者が並ぶ。
主将には河原右京が就任した。手を挙げて自ら志願したという。
大阪桐蔭で2年から4番を打つなど早くからセンスを認められた存在だが、早大ではまだ、そのポテンシャルを十分に発揮しているとは言いがたい。主将になると成績が下降する、というのがここ数年の早大主将の辿った道で、打ち破ることができるか。
しかし、やはりサプライズがない。優勝に不可欠な一つのピース。ニューヒーローの出現を新監督に託したい。