第87回都市対抗野球開幕、好カード多い一回戦に注目――黒獅子旗目指し、プロ注目の選手ら集結【横尾弘一のプロにつながる社会人野球】
第87回都市対抗野球大会が、7月15日から東京ドームで開催される。果たして黒獅子旗を手にするのはどのチームか。
2016/07/14
グランドスラム
王子対JR東日本は、ここ5年間で3度目の激突
3日目の第1試合には、3月の東京スポニチ大会に優勝し、近畿第一代表で東京ドームに乗り込んできた京都市・日本新薬が登場する。対する大津町・Honda熊本も、地震で大きな被害を受けながら、地元の希望を背負って九州第一代表を勝ち取った。勝利への執念で見応えある展開になるだろう。
鈴鹿市・Honda鈴鹿と、福山市・倉敷市・JFE西日本は、投手戦が予想される。Honda鈴鹿の平井克典、JFE西は北田 純と、若いエースの立ち上がりが試合の流れを左右する。
春日井市・王子と東京都・JR東日本は、最近5年間で3度目の激突。JR東が2連勝しているものの、王子も昨年の4強で自信をつけている。JR東の田嶋大樹、王子の近藤 均と、両エースの投球から目が離せない。
4日目は、鹿嶋市・新日鐵住金鹿島と札幌市・JR北海道の対戦から。若手が台頭してきたチーム同士ゆえ脆さもあるが、勢いに乗れば面白い。
君津市・新日鐵住金かずさマジック、広島市・JR西日本とも、昨年の出場を逃した悔しさをバネにチーム力をアップさせた。爆発力を秘めた打線に火が点いたほうが試合の主導権を握るはずだ。高知市・四国銀行は、新人右腕の菊池大樹ら投手陣が、破壊力満点の東京都・NTT東日本の攻撃力をどう封じるか。ロースコアの展開に持ち込めば勝機も広がる。