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センバツ甲子園2025、勝ち上がり予想は…? 第97回大会の展望・要注目の高校を徹底解説!

2025/03/06 NEW

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産経新聞社



九州・沖縄地区の有力校は?

西日本短大付高校ナイン
 
 九州・沖縄地区の代表校は以下の顔ぶれとなった。
 
西日本短大付   (福岡)
柳ヶ浦      (大分)
壱岐       (長崎)※21世紀枠
沖縄尚学     (沖縄)
エナジックスポーツ(沖縄)
 
 沖縄県勢が2校入った九州地区。この中でも、沖縄尚学(沖縄)と西日本短大付(福岡)は力上位に位置すると考える。
 
 沖縄尚学の投手陣は、新2年生が主力メンバーとなる。エースの末吉良丞は、力強いボールを投げる左腕として注目の一人だ。さらには右腕の田場典斗や新垣有絃、U-15日本代表経験者の大城諄來が控えている。
 
 打撃陣は、二塁手の比嘉大登に注目だ。昨秋の九州大会では、打率.733(15打数11安打)と驚異的な打率を残した。甲子園の舞台でも、持ち前の打棒を発揮できるか。
 

 
 西日本短大付は、昨夏の甲子園経験者が多く残る。エース右腕・中野琉碧は昨夏の甲子園でマウンドに上がった経験を、今大会に活かしたい。
 
 打線に目を向けると、佐藤仁、山下航輝、斉藤大将などの強打者が名を連ねる。リードオフマンの奥駿仁も、俊足巧打の野手として注目だ。
 
 エナジックスポーツ(沖縄)のエース左腕・久高颯は、最速140キロ超のストレートとスライダーが持ち味だ。その他、左腕の津嘉山清喜郎、外野手兼投手の福本琉依も威力のあるボールを投げ込んでくる。
 
 打撃陣は左打者が多く、イーマン琉海と砂川誠吾は前チームからスタメンを張っていた。昨秋、1年生で4番を務めた富盛恭太にも注目したい。
 
 20年ぶりの選抜出場を果たした柳ヶ浦(大分)は、継投で勝ち上がってきたチームだ。新2年生左腕の宮城介は、130キロ台の直球や100キロ台のカーブなどを駆使し、緩急で抑える。サウスポーの杉本羽輝、右腕の宮原太駕も130キロ超のストレートを投げ込む。
 
 得点を奪う上では、俊足の岡田琉葦と島袋二魁の出塁に期待したい。甲子園の舞台でも塁上を駆け回り、同校を35年ぶりの春1勝へ導けるか。
 
 21世紀枠で出場を決めた壱岐(長崎)は、エース右腕・浦上脩吾の安定感が鍵となる。昨秋の長崎県大会、九州大会では抜群のコントロールを見せたが、甲子園の舞台でもその力を発揮していきたい。
 
 遊撃を守る山口廉斗は投手も兼任し、動くボールで打者を抑えていく。内野の要でもあるだけに、キーマンになり得る選手だ。

 

 
【了】

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