多角的な視点で発信する野球専門メディアベースボールチャンネル



Home » インタビュー » 「常にライバル」横浜高校の主砲・小野舜友が意識する選手とは? 甲子園では「阿部さんたちの代を勝たせる」

「常にライバル」横浜高校の主砲・小野舜友が意識する選手とは? 甲子園では「阿部さんたちの代を勝たせる」

2025/03/15 NEW

text By

photo

【写真:編集部】



横浜高校・小野舜友

高校野球 春の甲子園 最新情報

 今春の選抜甲子園に出場する横浜高校。昨夏は神奈川県大会決勝で敗れたが、1年生ながらも活躍していたのが小野舜友選手だ。昨秋の明治神宮野球大会では全試合で4番に座り、すでにチームの主砲となりつつある。編集部は小野選手にインタビューを実地し、選抜甲子園への意気込み、ライバルへの思いなどについて話を聞いた。

 

今シーズンのプロ野球はDAZNで生中継!
月額1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]

 
 小野選手は、中学時代から注目株だった1人だ。横浜高校に進学すると、昨夏の神奈川県大会では打率.474(19打数9安打)をマーク。しかし、チームは決勝で東海大相模高校に敗れ、あと一歩のところで甲子園を逃した。
 
 昨夏について小野選手は「神奈川のレベルの高さを肌で実感しました。これを超えていかないと甲子園に行けないんだなっていうのを感じて、この現状に満足してやっていても絶対に勝てないと思いました」と振り返った。
 

 
 悔しい夏の敗戦から始動した新チームは、昨秋の関東大会、明治神宮野球大会で見事に優勝した。今春の選抜甲子園出場が決まった際の心境については「ずっと甲子園、甲子園と口に出して練習してきたので本当に嬉しかったですし、あとは甲子園で活躍するだけだと思うので、やるしかないなと思いました」と語った。
 
 そんな小野選手には、幼い頃から共にプレーしてきた仲間がいる。同じく横浜高校で、1年次から出場している江坂佳史選手だ。
 
 江坂選手については「小学3年生の時くらいから一緒にやっている仲間なので、(江坂選手が)活躍すると自分の刺激にもなります。常にライバルっていうのは小学生の頃から変わらないですし、アドバイスなどもしあっているので、いい関係を築けていると思います」と、自身にとって大きな存在であることを話した。
 
 お互いを高め合えるライバルとともに、成長し続けている小野選手。自身の強みについて聞くと「自分の強みは逆方向に打てる長打力というのを掲げているので、長打には拘っています」と答えた。
 
 その一方、課題として挙げたのは“4番としての仕事”だ。「神宮大会を振り返ると、先輩達が溜めてくださったランナーを返せなかったりしました。前のバッターがアウトになっても、4番に回せば絶対に返せると信頼してもらえるように、考えながら練習しています」と、主軸としての自覚の高さが垣間見えた。
 
 今月には、選抜甲子園が控えている。意気込みについて聞くと「選抜出場は誰か一人ではなく、部員全員で勝ち取ったものだと思います。神宮大会では情けない姿でしたけど、甲子園ではバットでチームに貢献して、阿部(葉太)さんたちの代を勝たせたいと思います」と話し、下級生らしからぬ頼もしさが窺えた。
 
 初の甲子園の舞台でどのような活躍を見せるのか。小野選手の打棒に注目したい。

 
【了】



error: Content is protected !!