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「まだエースナンバーは早い」横浜高校の新2年生投手・織田翔希が見せた謙虚な姿勢。怪物右腕が憧れるその投手とは?

2025/03/15 NEW

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【写真:編集部】



横浜高校・織田翔希

高校野球 春の甲子園 最新情報

 横浜高校で1年春から登板している織田翔希投手が、今月18日開幕の選抜甲子園に向けて着々と準備を進めている。昨秋は先発投手として大きく成長し、明治神宮野球大会の優勝にも貢献した。編集部は織田投手にインタビューを実施し、選抜甲子園への意気込み、自身の課題などについて話を聞いた。

 

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 織田投手は、1年春から公式戦に登板している有望株だ。同夏の神奈川県大会でも主力として腕を振っていたが、チームは決勝で東海大相模高校に惜敗した。
 
 昨夏の甲子園には、あと一歩届かなかった。それでも、新チームで挑んだ昨秋に、織田投手は進化した姿を見せた。
 

 
 昨秋の関東大会準々決勝・東農大二高校(群馬)との試合では、相手打線をわずか2安打に抑えて9回完封勝利をマークした。関東王者として臨んだ明治神宮野球大会でも、初戦で明徳義塾高校(高知)を相手に9回2安打完封勝利を挙げ、チームの秋日本一に大きく貢献した。
 
 昨秋に飛躍を遂げた要因を織田投手は「横浜高校の野球環境が整っている中、キャッチボールの質を(村田浩明)監督に指導されたので、それが秋の結果に繋がったと思います」と分析した。
 
 さらに、冬の間は体づくりを中心に取り組んだ。ウエイトやランニングなどに力を入れ、体重も71キロから76キロに増えたという。
 
 また、自身の課題について問うと「変化球の精度です。カウントを取る変化球なのか、決めに行く変化球なのかを使い分ける部分が課題かなと思います」と話しつつ「チェンジアップは操れるんですけど、カーブやスライダーなどは思うように行かなくて、そこは一番意識してやっています」と、課題意識の高さが窺えた。
 
 実力は無論、向上心の高さもエース級だが、背番号「1」は先輩の奥村頼人投手が着けている。奥村投手の存在については「一番のライバルですし、負けられない気持ちが強くあります。人間性や礼儀、私生活もしっかりされている方なので、尊敬しています」と話し、競争心を持ちつつも、憧れの存在であることを明かした。
 
 憧れの先輩が着ける背番号「1」への思いについては「エースナンバーを取りたい気持ちはありますが、マウンドでの立ち姿、マインド面など、(奥村)頼人さんには適わない部分が多いです。まだ自分には早いかなと思います」と謙虚な姿勢を見せた。
 
 その一方、選抜甲子園出場が決まった際の心境を聞くと「1年生ながらも(昨年の)春・夏を経験し、その中で悔しい思いが一番残っていました。このチームで選抜甲子園に出場できるということで、出場が発表された瞬間はとても嬉しくて、“絶対に勝ってやる”っていう気持ちになりました」と、秘めたる闘志も覗かせた。
 
 すでに球界注目の存在である織田投手。甲子園の舞台で、さらに成長した姿を見せてくれそうだ。

 
【了】



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