韓国プロ野球2度目の八百長行為は選手主導。「失投をするなど調子が上がらないように見せかけた」
7月20日夜、韓国プロ野球が再び窮地に陥った。現役選手2名による八百長行為が報道されたのだ。検察側は既に捜査内容を公開し、これを受けた球界OB陣も心を痛めている。
2016/07/22
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韓国球界OB陣の願い
衝撃の報道から1日経った21日、球界OBで構成される「韓国プロ野球引退選手協会」が声明を発表した。この協会の名誉会長は白仁天(元太平洋など)で李鍾範(元中日)が取締役を務めている。声明の内容を『MBN』では次のように伝えている。
「真剣勝負を見ようとお金を払って応援するファンを裏切ればすべてを失う。選手は自分自身の首を絞めていることを肝に銘じるべきだ。もし、スポーツマンとしての良心があるならば社会的にもプレー的にも責任感をもって行動し、失った信頼を回復させてほしい」
ファン離れが心配される中でもこの日に行われた全5試合で総計5万2249人が球場に足を運んだ。全10球団で850試合を消化し観客動員数が500万人を突破した。この数字は9年連続となるという。
今年で35年目を迎えた韓国球界。これまでは4年前にも同様の八百長が発覚したことがあった。当時も2人の選手が在宅起訴になっている。今回の件でも球界全体に大きな衝撃を与えたことは明らかだ。OB陣も心痛める重大行為の捜査はまだ続いていく。
出典元:
・『スポーツ東亜』승부조작 설계한 문우람, 이태양은 4회 조작
・『MBN』한국프로야구 은퇴선수협회, 프로야구 승부조작 사건에 “정신 차려라”