聖地で輝いた…センバツ甲子園のベストナインは? 今大会、存在感を放った選手たち
2025/03/30
産経新聞社

高校野球 春の甲子園 最新情報
第97回選抜高等学校野球大会は2025年(令和7年)3月18日に開幕し、3月30日に横浜高校の19年ぶり4度目の優勝で幕を下ろした。32校の代表校が出場し、春・王者をかけて熱戦を繰り広げた今春のセンバツ。全力プレーを尽くした選手たちのうち、特に輝いた選手たちを本サイト独自のベストナイン形式で紹介していく。
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右投手部門
渡邉颯人(智弁和歌山)
大会成績:5登板(5先発)3勝1敗、投球回31回2/3、防御率1.14、奪三振18、与四死球7
右投手では、智弁和歌山の渡邉颯人投手を選出した。今大会は初戦から抜群の安定感を見せ、チームを準優勝へと押し上げた。
初戦の千葉黎明戦で先発マウンドに立つと、90球完封でマダックスを達成。持ち前の制球力を武器に、相手打線をわずか4安打に抑えた。
2回戦のエナジックスポーツ戦では4回2失点でマウンドを降りたが、準々決勝の広島商との試合では8回無失点の好投を披露した。
快進撃を見せていた浦和実との準決勝でも先発すると、相手の勢いを封じるかのように、5回無失点の投球を見せた。
決勝の横浜戦では、5回2/3を投げて9失点を喫した。それでも、今大会で智弁和歌山を準優勝に導いた一人であることは間違いない。
左投手部門
石戸颯汰(浦和実)
大会成績:4登板(2先発)3勝1敗、投球回26回、防御率1.04、奪三振7、与四死球8
左投手部門では、浦和実の石戸颯汰投手を選出した。浦和実の快進撃を支えた左腕は、甲子園の舞台でも堂々たる投球を披露した。
1回戦の滋賀学園との試合で先発した際には、緩急を武器に9回完封勝利をマークした。120キロ台のストレートと変化球で、打者のタイミングを外す投球が光った。
2回戦の東海大札幌戦ではリリーフ登板し、5回無失点の好投を見せた。同試合でも緩い球で打者を詰まらせ、チームを勝利に貢献した。
準々決勝の聖光学院戦でも7回からリリーフ登板し、4回無失点の投球を披露。初戦から18イニング連続無失点を記録するなど、抜群の安定感を見せた。
準決勝では、強打の智弁和歌山打線を相手に3回までに5失点を喫した。それでも、中盤以降は相手打線を無失点に抑え込み、8回5失点で完投。チームは敗れたものの、全国屈指の強豪相手に堂々の投球を見せた。
浦和実の快進撃を支えたことは無論、今大会で大きなインパクトを与えた投手だった。