今井(作新学院)寺島(履正社)藤平(横浜)らを選出、U-18アジア選手権メンバーの起用法は?
第11回BFA U-18アジア選手権に臨むU-18日本代表のメンバーが発表された。今井(作新学院)、寺島(履正社)、藤平(横浜)ら甲子園大会組に加え、島(東海大市原望洋)、鈴木将平(静岡)ら地方大会敗退校からも選出されている。
2016/08/22
今後の選考に向けての課題
過去の大会を見ていても決勝戦はロースコアの接戦になることが多い。そうなるとやはりミスを減らして確実に1点をとれる野球が重要になってくる。そして今回のメンバーはそれが十分に可能な選手が揃っている。2011年のアジアAAA選手権以来遠ざかっている高校日本代表の国際大会優勝も十分に期待できるだろう。
最後にチーム構成、メンバー選考についても触れたいと思う。今回は昨年までとは違い、現役の監督ではない小枝守監督(元拓大紅陵監督)が就任しているが、侍ジャパンの取り組みとしては非常に評価できることである。
現役監督が兼任するとどうしても選考に時間がかけられず、ベストメンバーを組むことが難しくなる。今回の人選は昨年まで以上に甲子園大会以外も参考にして、ベストの布陣を組もうとする意欲が感じられた。
ただ、それでもまだ夏の甲子園大会のメンバーが中心になっているのは確かである。春、秋の大会も含めた現在の過密日程では難しい部分もあるが、もっと地域ごとに選手を選抜し、候補選手による合宿などを行う機会を増やすことはできないだろうか。
そうすることで選手にとっての「侍ジャパン」への意識も強くなり、代表チーム強化にも繋がるだろう。日本の今後の野球界のためにも国際大会への取り組みの強化は必要不可欠である。侍ジャパン、高野連が一体となって、より良いチーム作りに取り組んでもらうことを願ってやまない。