山岡以外にもプロ注目の好投手揃い、高校出3年目のドラフト候補【横尾弘一のプロに通じる社会人野球】
社会人野球は、今後各地で日本選手権最終予選が開催される。プロのスカウトにとっては、10月のドラフト会議での指名候補のプレーを直接確認できる最後のタイミングだ。
2016/08/30
グランドスラム
評価急上昇、JR東日本の板東湧梧
8月26日に日本選手権東北最終予選の代表決定戦が行われ、JR東日本東北が4-2で日本製紙石巻を下して2年ぶり17回目の代表権を手にした。これを皮切りに、9月にかけては各地で日本選手権最終予選が開催されるが、この戦いはプロ球団のスカウト陣が候補選手のパフォーマンスを最後に見極める場でもある。
そこで注目されているのが、高校出3年目の投手たちだ。そう、3年前の夏の甲子園に瀬戸内高のエースとして出場し、18Uワールドカップ日本代表にも選出されてドラフト候補と目されながら、東京ガスへ入社した山岡泰輔ら1995年生まれの学年である。
山岡については詳述するまでもないだろう。今夏の都市対抗では東京ガスの35年ぶりベスト4進出の原動力になり、日本代表でもエースとして『World Baseball Challenge 2016』に出場するなど、順調というよりもグレードアップして上位候補と評される。
その対抗馬となるのが、都市対抗東京二次予選準決勝で、その山岡と投手戦を繰り広げたJR東日本の板東湧梧だ。ストレートのキレが増し、フワッと浮き上がるようなスローカーブとのコンビネーションは抜群。
「山岡や田中正義(創価大)を1位で入札しようと考えている球団が、外れ1位として検討し始めています」
そう明かすスカウトがいるほど、東京ドームでの登板は見られなかったものの、水面下で評価をグングン高めている。