濱口遥大(神奈川大)、日本一とドラフト上位指名へ好発進。侍ジャパンで学んだ「勝つために必要な姿勢」
過去3年間の秋季リーグとは見違えるような投球を見せた神奈川大のドラフト候補左腕・濱口遥大(4年・三養基)。その成長の裏には、侍ジャパン大学野球代表での貴重な経験があった。
2016/09/02
高木遊
ドラフト候補同士の投手戦を制す
8月31日、神奈川大学野球の秋季リーグが開幕。その開幕戦で神奈川大のドラフト候補左腕・濱口遥大(4年・三養基)が何度も雄叫びを上げる気迫の投球で、桐蔭横浜大のドラフト候補右腕・齊藤友貴哉(4年・山形中央)との息詰まる投手戦を制した。
4回に四球と長打を浴び1点を失った濱口だったが、「4回が終わってから、コントロール中心の投球に変えて、最後までよく投げてくれました」と神奈川大・古川祐一監督が称えたようにギアチェンジした。
5回以降は、ストレートが自身最速の151km/hに遠い140km/h台前半の球速ながら、キレとコントロールを重視した投球で桐蔭横浜大打線に付け入る隙を与えず、9回142球を投げ4安打10奪三振5四死球1失点。
試合は1-1のまま、1死満塁から始まるタイブレーク方式による延長戦に持ち込まれたが、10回表を二塁手・笹山圭祐(4年・鹿児島実)の好守による併殺で無失点に切り抜けると、その裏に最後は桐蔭横浜大・齊藤が押し出し四球で力尽き、濱口が投げ勝った。
試合後に濱口は「春にも桐蔭横浜大と1回戦でタイブレークになって負け、その後も全然勝てなくて悔しい思いをしていたので、何としてでも勝ちたかったんです」と充実の表情で振り返った。