【2016年ドラフト候補】田中正義に次ぐ2番手も……メジャースカウトらが高評価する池田隆英(創価大)
20日に行われるドラフトの目玉の一人が創価大の田中正義だ。その田中に次ぐ2番手の池田隆英もドラフト上位候補に挙げられている。
2016/10/10
高木遊
堂々とマウンドに立つために
今春にようやく先発に固定され、リーグ戦初勝利など3勝を挙げたが、2敗を喫し、チームは優勝を逃した。これで創価大は全国大会から3季遠ざかる結果となっているだけに、今秋に期するものは強い。
9月25日に行われた東京国際大との2回戦は、前日の1回戦で田中が先発しながらも雨天コールド引き分けとなり、相手を勢いづかせないためにも大事な一戦だった。
その先発マウンドに上がった池田は、甘く入った変化球を痛打されるなど5回まで毎回走者を出す苦しい投球だったが、なんとか2失点に留めると、味方の援護もあり4対2と2点リードで試合終盤を迎えた。だが、8回に四球と安打を許してピンチを招くと、2死ながら岸雅司監督は田中への交代を決断。チームは逃げ切って勝利をおさめ、池田は安堵の表情を見せたが「立ち上がりからリズムに乗れませんでした。今日は自分の力で勝ちたかったです」と、田中にマウンドを明け渡さざる得なくなったことに対し、反省の弁を述べた。
そして、こう率直にこう続けた。
「結果を出していくことが大切。自信のあるボールを増やしたいです。でも今は自信がなく、堂々とマウンドに立ちたいからこそ、厳しいトレーニングをやれているという部分もあります」
ドラフト上位候補にも挙がる一級品の素質は、多くの苦難とともに逞しく磨かれていっている。これが後々の歓喜に繋がることに期待したい。そう思わせるだけのものが、池田の投球と言葉からは強く感じられる。
池田隆英(いけだ・たかひで)
1994年10月1日生まれ。佐賀県唐津市出身。成和ライオンズ→佐賀東松ボーイズ→東京・創価高→創価大。180cm80kg。右投右打。