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V候補・履正社は投打に圧倒的、対抗は早実か。好チーム揃いのセンバツ超展望

今月19日に開幕する第89回選抜高校野球大会。いよいよ開幕までカウントダウンとなったが、ここでは優勝候補を中心に注目校を紹介する。

2017/03/18

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リベンジに燃える前橋育英

 まず優勝候補の筆頭に挙げられているのが昨年11月に行われた明治神宮大会の覇者である履正社(大阪)だ。組合せ抽選の前日に行われた出場32校のキャプテンによる優勝候補アンケートでは2位の2票に大差をつける13票を集めていることからも、その前評判がいかに高いかがよく分かる。安田尚憲、若林将平の超高校級打者2人に注目が集まるが、昨年秋の公式戦ではレギュラー9人のうち6人がホームランを記録しているように、下位まで切れ目のない打線が持ち味。エースの竹田祐を中心に投手陣にも安定感がある。総合力では頭一つ抜けていると言えるだろう。
 
 打線の破壊力で履正社に迫る存在と言えるのが早稲田実業(東京)だ。今大会最大の注目選手である清宮幸太郎擁する早実はその後ろを打つ野村大樹が抜群のパンチ力と勝負強さを誇り、下位打線にもしぶとい打者が揃っている。絶対的なエースが不在なだけに、継投がポイントとなりそうだ。その早実と東京都大会で壮絶な打ち合いを演じた日大三(東京)もエースで中軸の桜井周斗、大型スラッガーの金成麗生など強打者揃い。初日の第2試合でいきなり履正社と対戦するが、1回戦最大の注目カードと言えるだろう。
 
 投打のバランスの良さでは静岡(静岡)を推したい。池谷蒼大、竹内奎人の左右の本格派二枚を揃える投手陣と力のある右打者が揃う打線で危なげなく東海大会を制した。明治神宮大会では早実を相手に慎重になり過ぎて初戦で敗れたが、本来の力を発揮すれば上位に進出する可能性は高い。
 
 健大高崎(群馬)、前橋育英(群馬)の群馬勢も実力は十分。健大高崎はすっかりお馴染みとなった『機動破壊』に加えて堅い守備と繋がりのある打線が持ち味。過去に2度出場したセンバツではいずれもベスト8以上に進出しており、三度目の正直を狙う。前橋育英は競り合いの強さが光るチーム。昨年夏の甲子園でまさかの大逆転負けを喫したメンバーが多く残り、リベンジに燃える意欲の高さもプラス材料だ。

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