早稲田から9年連続でドラフト指名は? プロから高い守備力を評価の石井一成、指揮官「レギュラー獲れれば10年やれる」
20日のドラフト会議、高校生BIG4や大学生投手が豊作と言われるが、大学生野手にも注目したい。
2016/10/19
守備力はプロも評価
ドラフト会議が迫ってきた。高校生投手のBIG4が話題に、大学生投手も豊作と言われている。
もちろん、大学生内野手にも二人の上位候補がいる。中京学院大の吉川尚輝(中京)と日大の京田陽太(青森山田)で二人とも1位の可能性がある。
そこに加わってもおかしくないポテンシャルを秘めるのが早大の主将、石井一成内野手だ。「吉川、京田とともに今年のショートを代表する一人」というスカウトもいる。
早大・高橋広監督が「プロ側から評価されるのは守備力。肩の強さもアピールできる」という。遊撃の守備範囲は広く、送球も安定し堅実だ。「プロでレギュラーを獲れたら10年はやれる」と太鼓判を押す。
そこで課題はバッティング。石井はこの夏、バッティングフォームの改造に取り組んでいた。
「石井の右の握力は75キロとものすごく強い。今のままの打撃でも大学野球なら通用するが、上のレベルでは生き抜いていけない。握力を生かせと。インコースをライトにホームランを放ったこともありましたが、型にはまって強い右手で強引に打てば、大飛球にもなるんです。でも確率で言えば、そんな打球はそうそうない。もっと確実性を上げれば、低めの変化球にも対応できて、イチローのように拾うバッティングも可能になる」とは高橋監督の解説だ。
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