早稲田から9年連続でドラフト指名は? プロから高い守備力を評価の石井一成、指揮官「レギュラー獲れれば10年やれる」
20日のドラフト会議、高校生BIG4や大学生投手が豊作と言われるが、大学生野手にも注目したい。
2016/10/19
好機に決定的な仕事
石井の思考の柔軟性を高橋監督は褒める。
「秋のラストシーズン前によく決断して、聞き入れたと思います。プロ入りした場合、2月のキャンプ頃にはものになってくるでしょう」
他人の意見にも素直に耳を傾けるし、まじめに努力する選手なのだ。
その改造は秋の六大学リーグの開幕週、会心の当たりで2本塁打を放って、早くも結果に結びつけた。第2戦のソロは決勝ホームランになった。
石井のホームランは3年春の明大戦、柳からサヨナラホームランや、大学選手権決勝でのダメ押し、と価値あるものが多い。好機に決定的な仕事をするので、持っているものがあるかもしれない。リーグ戦の成績は77試合出場で65安打、5本塁打、打率.288を残している。3年春はベストナインに選ばれた。
石井の強みは体が頑丈な事(180センチ、75キロ)。「体は堅いんですが、ケガをしたことがない」という。なぜか。栃木の実家は米農家でコシヒカリを作っている。「めっちゃ、美味いです。間違いないです。おかずは必要ないですよ。寮の部屋に炊飯器があるのでタイマーをかけて炊いておいて、夜の練習が終わってから、夜食に食べています」。親の愛情がこもっている。
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