早稲田から9年連続でドラフト指名は? プロから高い守備力を評価の石井一成、指揮官「レギュラー獲れれば10年やれる」
20日のドラフト会議、高校生BIG4や大学生投手が豊作と言われるが、大学生野手にも注目したい。
2016/10/19
甲子園優勝監督に野球人生を変えてもらった
故郷の恩恵をもう一つ。母校の作新学院がこの夏、甲子園で優勝を果たした。ちなみに自身は2年の夏にベスト8、3年夏にベスト4の結果を残している。作新学院の小針崇宏監督は石井の人生の師、ともいえる存在だそうだ。
「180度、野球人生を変えて頂いた。小針監督に出会っていなかったら早稲田に来ていないし、今の僕はないんです。心に刺さる話をいつもして頂いた。愛があって力があるんです」
春のリーグ戦、5位に甘んじた時、「なるようにしかならない。思いっきりやれ」とわざわざ、連絡をくれたという。
故郷で見守る人にどんな報告ができるだろうか。
キャプテンとして、ものを言って引っ張るタイプではない。黙々と努力して背中で見せる。
「喜怒哀楽を表に出さない。気持ちが安定している」と高橋監督は表現する。熱は大事だが、冷静に抑えた感情もピンチを救ったりもする。「でも、彼の闘争心や芯は強いですよ。秘めたものも熱いです」
早大の2年先輩、千葉ロッテの中村奨吾選手のように高いレベルでバッティング、守備、走塁とバランスのとれた選手が理想だ。中村には食事に連れて行ってもらって、話を聞いてもらったりもしている。高橋監督は「僭越なんだけど、守備なら大先輩の広岡(達朗)さんを目指してほしい」という。スマートな体型も似てるし、スケールの大きな守備は吉川、京田に劣らない。早大からは9年連続でドラフト指名選手を出している。さて今年はどうなるか。