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ドラ1・山岡泰輔らは社会人野球の総決算。日本選手権はトヨタ自動車が優勝候補【横尾弘一のプロへつながる社会人野球】

10月29日から11日間にわたって京セラドーム大阪にて第42回社会人野球日本選手権大会が開催される。20日のドラフト会議で指名を受けた選手も多く登場する。

2016/10/28

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グランドスラム



日本生命の大会連覇は?

 都市対抗は一回戦で敗れた日本生命も、日本選手権には連覇をかけて臨む。主力に故障者が出た影響もあり、なかなか投打の歯車が噛み合わないが、今シーズンを締めくくる戦いに向けて戦力は整備されてきた。清水翔太とオリックス・バファローズからドラフト5位指名された小林慶祐が左右の両輪となり、原田拓実や上西主起が打線を牽引できれば、史上3チーム目の大会連覇も近づくはずだ。

 都市対抗で35年ぶりにベスト4へ進出した東京ガスは、オリックス1位指名のエース・山岡泰輔が、来年からのホーム・京セラドーム大阪のマウンドに立ち、社会人最後の大会でどんな活躍を見せてくれるか。また、来季以降を睨めば、宮谷陽介や石田光宏らも気持ちの入った投球を見せてくれるだろう。

 一回戦の対戦カードで見ていくと、トヨタ自動車とNTT東日本、日立製作所と三菱重工長崎と並んで注目されるのは、都市対抗一回戦の再戦となる日本新薬とHonda熊本、東芝と王子、Honda鈴鹿と新日鐵住金広畑、JX-ENEOSとNTT西日本か。

千葉ロッテ2位の酒居知史(大

 日本新薬は都市対抗で3年連続ベスト8、今春の東京スポニチ大会優勝と、目に見えてチーム力がアップしている。若手の台頭も目覚ましく、いつ日本一になっても不思議ではない陣容だ。Honda熊本は、その日本新薬と東京ドームで互角の戦いを演じた。同じ相手に2度も負けたくないという思いで、緊張感あるゲームを展開したい。東芝は巨人からドラフト3位指名された谷岡竜平、来季の有力候補・善 武士と本格派右腕二枚がおり、王子も社会人を代表する右腕・近藤 均が健在。先制点を奪ったほうが試合を優位に進めるだろう。

 Honda鈴鹿は平井克典が埼玉西武5位、新日鐵住金広畑は森原康平が東北楽天5位と、ともにエースがドラフト指名された。先発でぶつかるか、来季以降も見据えた投手に託すか、ベンチワークにも注目したい。そして、JX-ENEOSは谷田成吾ら、NTT西日本は大城卓三をはじめ、新人を含む若手が着実に力をつけており、JX-ENEOSは東北大会、NTT西日本は九州大会を制した。投打の歯車が噛み合えば、一気に優勝を狙える力も備えている。

 10月20日のドラフトでは17名の社会人選手が指名された。応援するプロ球団のファンは、期待のルーキーのパフォーマンスをひと足早く見に、社会人野球ファンはプロへ巣立つ選手の総決算の勇姿を目に焼きつけに、京セラドーム大阪へ足を運んでもらいたい。

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